シロアム教会 礼拝説教要旨集 |
2025年7月 | 6日 | 13日 | 20日 | 27日 | 目次に戻る |
2025年7月6日 |
「信仰」加藤豊子牧師 ルカによる福音書7章1−10節 |
◇ 百人隊長というのは、文字通り百人の兵士を束ねる立場にあります。この人の部下が病気で死にかかっていました。「百人隊長に重んじられている部下」とあります。部下という言葉はギリシャ語で「ドゥーロス」奴隷、僕です。この百人隊長は、病気の僕を大事に思う、大変情け深い人物だったと思われます。 ◇ 百人隊長は、ユダヤ人の長老たちを使いにやって、イエス様に助けを求めました。異邦人である百人隊長とユダヤの長老たちの関係が良好だったのがわかります。ユダヤの長老たちは主イエスに「あの方はそうしていただくのにふさわしい人です。わたしたちユダヤ人を愛して、自ら会堂を建ててくれたのです。」と言っています。イエス様が近づいて来ると、百人隊長は再びイエス様の元に使いをやって「わたしはあなたを自分の家にお迎えできるような者ではありません。」と断るのです。自分は会堂まで建てたのだから、ふさわしい者だというような姿勢は微塵も見られません。その上で「ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください。」と願いました。そこには、イエス様への信頼、その言葉の力、権威を信じる姿がありました。 ◇ 「わたしはこれほどの信仰を見たことがない。」最上級の誉め言葉のような主イエスの言葉です。自分たちこそは、神の言葉を正しく信じる神の民であると誇る人々に対して、これほどの信仰が見られるだろうかという、イエス様からの問いかけのようにも思います。 ◇ この百人隊長の姿から、神の前の謙虚さと神の言葉の力を信じる信仰を教えられるのではないでしょうか。 |